「楽天モバイルは地震や台風などの災害時にも使えるのか」「停電や通信障害が起きたら、110番や119番へ電話できるのか」と不安に感じている方も多いのではないでしょうか。
結論からいうと、楽天モバイルは、楽天回線または利用可能な通信網とスマートフォンの電源が確保されていれば、災害時にも通話、データ通信、緊急速報メール、災害用伝言板などを利用できます。楽天モバイルでは、基地局の損傷や停電に備え、移動基地局車、可搬型基地局、移動電源車、可搬型発電機などを使って通信の復旧・確保を行う体制も整えています。
さらに、大規模災害や大規模な通信障害で楽天モバイルのネットワークが利用できない場合、他社の携帯電話ネットワークを一時的に利用する「JAPANローミング」が提供されることがあります。状況によって、通話・SMS・最大300kbpsのデータ通信を利用できるフルローミング方式と、110・119・118への緊急通報だけを利用できる方式があります。
ただし、「楽天モバイルなら災害時も必ずつながる」という意味ではありません。災害直後は、基地局や通信回線が無事でも、安否確認の電話やアクセスが一斉に集中し、つながりにくくなることがあります。停電が長引いて基地局の非常用電源が切れる、基地局や伝送路が損傷する、スマートフォンの充電がなくなる、建物の倒壊や浸水で電波状況が変わる、といった可能性もあります。
JAPANローミングも、平常時や小規模な障害では提供されません。災害・障害の状況を踏まえて携帯電話事業者間で協議し、他社側の受け入れ準備を行ってから提供されます。災害発生と同時に自動的に万能な他社回線へ切り替わる仕組みではなく、提供まで時間がかかる場合があります。対応端末、設定、提供方式によって使える機能も異なります。
そのため、災害時の通信は楽天モバイル1回線だけへ任せず、複数の手段を用意することが大切です。災害用伝言板、171、web171、SMS、SNS、公衆電話、災害用Wi-Fi、ラジオ、家族の集合場所などを組み合わせます。デュアルSIMで異なる携帯電話会社の回線を持つ方法も有効ですが、広域災害では両方が使えなくなる可能性があるため、オフラインの備えも欠かせません。
また、災害が発生した直後に危険が迫っている場合は、スマートフォンの設定確認より避難を優先してください。津波、火災、土砂災害、建物倒壊などの危険がある場所で、通信を回復させようとして立ち止まるのは危険です。まず安全な場所へ移動し、その後に連絡や情報収集を行います。
この記事では、「楽天モバイル 災害時 使える?」という疑問に対して、災害時に利用できる機能、使えなくなる原因、110・119・118への緊急通報、Rakuten Linkの注意点、緊急速報メール、災害用伝言板、JAPANローミング、デュアルSIM、バッテリー対策、家族の連絡ルールまで詳しく解説します。
※掲載内容は2026年8月時点の情報です。災害時のサービス提供状況、対応端末、通信規制、支援措置などは災害・障害ごとに異なります。実際の災害時には、楽天モバイル、自治体、気象庁、警察・消防などの最新案内をご確認ください。
この記事の結論
| 確認項目 | 災害時の評価 | 注意点 |
|---|---|---|
| 通話・データ通信 | 利用可能 | 基地局被害、停電、混雑で使えない場合がある |
| 110・119・118 | 対応 | 標準電話へ切り替わる。現在地も口頭で伝える |
| Rakuten Link | 一般通話に利用可能 | 緊急通報や171などは標準電話アプリへ切り替わる |
| 緊急速報メール | 対応 | 対応端末・設定オン・電波受信が必要 |
| 災害用伝言板 | 無料で利用可能 | 楽天回線からの利用はデータ量にカウント |
| JAPANローミング | 非常時に提供される場合あり | 即時・常時提供ではなく、方式・端末・設定に条件あり |
| 停電時 | 復旧・電源対策あり | 基地局と利用者端末の電源が永久に続くわけではない |
| 予備回線 | 推奨 | 異なるキャリアでも同時に使えない可能性はある |
| 公衆Wi-Fi | 代替手段になる | 00000JAPANは暗号化されないため利用内容に注意 |
目次
- 楽天モバイルは災害時にも使える?
- 楽天モバイルで災害時に使える機能
- 災害時に楽天モバイルを使うための事前準備
- 災害時につながらない場合の対処法とFAQ
楽天モバイルは災害時にも使える?
楽天モバイルは災害時にも利用できますが、平常時と同じ品質が保証されるわけではありません。大規模災害では、基地局の損傷、停電、通信の集中などが同時に起こる可能性があります。
災害時に必要なのは、「どの会社が絶対につながるか」を決めることではなく、楽天モバイルが使える条件と使えない条件を理解し、複数の連絡方法を準備することです。
結論|回線・基地局・端末の電源が無事なら使える
楽天モバイルは、次の条件がそろっていれば災害時にも利用できます。
- 楽天回線または提供中の代替ネットワークを受信できる
- 基地局と通信設備が動作している
- 基地局までの伝送路が利用できる
- スマートフォンの電源とバッテリーが残っている
- SIM・eSIMと端末設定が正常である
- 通信規制の中でも利用したいサービスが提供されている
- 利用場所が圏外や電波の遮られる場所ではない
地震や台風が発生しても、すべての基地局が一斉に停止するわけではありません。被害のない地域や設備が動いている地域では、通常どおり通信できることがあります。一方、被災地に近いほど、設備の損傷やアクセス集中の影響を受ける可能性が高くなります。
楽天モバイルは、災害時の通信確保に向けて、移動基地局車、可搬型基地局、移動電源車、可搬型発電機を用意しています。基地局の損傷や停電が起きた場合にこれらを出動させ、被災地域の携帯電話やメールなどの通信手段を確保する取り組みです。
地方自治体などからの要請に応じて、避難場所や災害復旧関係機関へ衛星携帯、スマートフォン、Wi-Fiルーター、マルチチャージャーなどを貸し出す支援も行うと案内されています。
ただし、移動基地局車や電源車があるからといって、発災直後からすべての地域で通信が復旧するわけではありません。道路の寸断、浸水、余震、燃料、設置場所、安全確認などの条件によって、復旧まで時間がかかる場合があります。
災害時の通信を考えるときは、次の四段階で判断すると分かりやすくなります。
| 状態 | 通信の可能性 | 取るべき行動 |
| 通常どおりつながる | 通話・データを利用可能 | 長電話を避け、必要な情報を保存する |
| 遅い・不安定 | 混雑や弱い電波の可能性 | SMS・伝言板・低容量通信へ切り替える |
| 楽天回線が圏外 | 設備被害やエリア外の可能性 | 安全確保後に場所移動・予備回線を試す |
| 複数回線が使えない | 広域障害や停電の可能性 | 公衆電話、避難所Wi-Fi、ラジオ、対面連絡を使う |
災害直後に通信できる場合も、動画視聴や大容量ファイルの送受信は控えます。回線とバッテリーを、安否登録、避難情報、家族連絡、医療情報など優先度の高い用途へ使うことが大切です。
「アンテナが立っているから安心」「最初の1時間使えたから停電中も使える」とは限りません。基地局の非常用電源や端末のバッテリーには限りがあります。通信できるうちに、必要な情報を端末へ保存し、家族へ短い安否連絡を送りましょう。
災害の種類によっても、楽天モバイルが受ける影響と優先行動は変わります。
| 災害・状況 | 通信への主な影響 | 最初に優先すること |
| 大地震 | 基地局被害、停電、通話集中 | 身の安全、火元、津波・倒壊危険の確認 |
| 台風・豪雨 | 停電、浸水、土砂災害、設備への接近困難 | 警戒レベルと避難情報の確認、早めの移動 |
| 津波 | 沿岸設備の被害、避難中の圏外 | 通信より高い場所への避難を優先 |
| 大雪 | 停電、道路寸断、基地局への燃料補給遅延 | 屋内待機、体温と電源の確保 |
| 局地的停電 | 基地局と固定回線の電源影響 | 範囲と復旧情報を確認、電池を温存 |
| 大規模通信障害 | 設備は無事でも楽天回線を利用不可 | 他社回線、公衆電話、Wi-Fiへ切り替え |
地震が自宅で起きた場合は、机の下などで身を守り、揺れが収まってから火元と避難経路を確認します。スマートフォンのアンテナを見続けるより、家具の転倒、ガラス、建物の損傷を確認するほうが先です。津波や火災の危険がなければ、家族グループまたは災害用伝言板へ一度だけ安否を登録します。
通勤・通学中に起きた場合は、駅や施設の案内に従います。すぐ帰宅しようとして移動を始めると、道路や駅が混雑し、家族と行き違うことがあります。現在地、安全、待機場所、次の更新時刻を家族へ送信し、連絡がつかなくても事前のルールに従います。
台風や大雨の場合は、地震より事前に準備できる時間があります。端末とモバイルバッテリーを満充電にし、緊急速報と自治体アプリを確認し、避難所の地図をオフライン保存します。電波を探すために、冠水した道路や川の近くへ移動してはいけません。
旅行・キャンプ中に被災した場合は、土地勘がないため、住所と現在地を先に確認します。宿泊施設、キャンプ場、道の駅などの管理者へ避難場所を聞きます。普段の生活圏で楽天モバイルがつながっていても、山間部や海岸では圏外になる可能性があるため、紙の地図と同行者の別回線が役立ちます。
自宅の停電だけが発生した場合は、楽天モバイルの基地局が動いていれば通信できる可能性があります。固定回線のONUやWi-Fiルーターが停電で止まっていても、スマートフォンのモバイル通信とテザリングを使える場合があります。ただし、停電範囲が広がったり長期化したりする可能性があるため、娯楽より必要な連絡と情報保存を優先します。
どの災害にも共通するのは、通信状態の確認が避難を遅らせてはいけないという点です。「あと1回だけ電話する」「電波のよい場所を探す」といって危険区域に残らず、安全な場所へ移ってから通信手段を試してください。
停電・基地局被害・通信混雑で使えない場合がある
楽天モバイルが災害時に使えなくなる主な原因は、設備被害、停電、輻輳、端末側の問題です。
基地局や伝送路の損傷
基地局自体が倒壊・浸水したり、基地局とネットワークを結ぶ回線が切断されたりすると、周辺で通信できなくなる可能性があります。アンテナ表示が出ても、データ通信や通話が完了しない場合もあります。
長時間の停電
基地局には停電対策が取られていますが、非常用電源が永久に動くわけではありません。停電が長引き、発電機の燃料補給や電源車の到着が難しいと、時間の経過とともに利用できる基地局が減る可能性があります。
利用者側でも、スマートフォン、モバイルバッテリー、Wi-Fiルーターの電源が切れれば通信できません。災害発生時に充電が20%しか残っていなければ、回線が無事でも長時間利用できません。
通信の集中による輻輳
災害直後は、安否確認や情報収集のため、通常の数十倍に及ぶ通信・通話が集中することがあります。ネットワーク設備の処理能力を超える「輻輳」を防ぐため、通信サービスが一時的に規制される場合があります。
この規制は、すべての通信を止めるためではなく、警察、消防、救急などの重要通信を確保し、ネットワーク全体の停止を避けるために行われます。一般の音声通話がつながりにくくても、SMSや災害用伝言板、Web閲覧が利用できる場合があります。
建物・地下・避難場所での電波変化
避難所となる体育館、地下施設、大きな建物の奥では、屋外より電波が弱くなる場合があります。災害で周辺の建物や基地局環境が変わり、平常時と同じ受信状況にならない可能性もあります。
端末設定や端末故障
災害時に慌てて機内モードをオンにしたままにする、デュアルSIMのデータ回線を誤る、端末を落として破損する、水没する、といった原因も考えられます。緊急速報を受けるには、対応端末で受信設定をオンにしておく必要があります。
災害時に電話がつながらない場合、何度も長時間発信し続けると、回線の混雑とバッテリー消費を増やします。緊急性のない安否確認は、SMS、災害用伝言板、171、web171などへ切り替えます。
一方、火災、救急、犯罪など差し迫った危険がある場合は、110、119、118への緊急通報を試します。つながらない場合は、安全を確保しながら、公衆電話、他社回線、近くの人や施設の電話、警察署・消防署・避難所職員への直接連絡など、別の手段へ移ります。
JAPANローミングで他社回線を使える場合がある
JAPANローミングは、大規模災害や大規模な通信障害により契約中の携帯電話会社のネットワークを利用できなくなった場合、他社のネットワークを一時的に利用する仕組みです。楽天モバイル、NTTドコモ、KDDI・沖縄セルラー、ソフトバンクが共同で取り組んでいます。
楽天モバイルでは、JAPANローミングを無料の災害関連サービスとして案内しています。ただし、音声通話料、SMS送信料、データ通信料は、契約中の料金プランに基づきます。
提供方式は二つあります。
| 方式 | 利用できる機能 | 主な条件・注意点 |
| フルローミング方式 | 緊急通報、一般通話、SMS、最大300kbpsのデータ通信 | 限定的な地域の災害・障害で提供される場合がある |
| 緊急通報のみ方式 | 110・119・118のみ | 規模の大きな災害・障害で提供される場合がある |
フルローミング方式のデータ通信は、送受信とも最大300kbpsです。高画質動画や大容量ダウンロードには向きませんが、文字中心の情報確認や安否登録に利用できる可能性があります。利用したデータは、平常時のデータ量と合算されます。
緊急通報のみ方式では、一般の音声通話、SMS、データ通信は利用できません。また、緊急通報受理機関からの折り返しを着信できないと案内されています。発信時には、現在地、建物名、目標物、状況、連絡可能な別の番号を口頭で明確に伝えることが重要です。
JAPANローミングについて、特に注意したい点は次のとおりです。
- 平常時や小規模な障害では提供されない
- 携帯電話事業者間の協議と受け入れ準備が必要
- 災害発生直後から使えるとは限らない
- 対応端末でのみ利用できる
- OSやソフトウェアの更新が必要な場合がある
- 提供方式によって利用できる機能が異なる
- 設定変更が必要な場合がある
- 非常時の混雑状況によって利用できない場合がある
つまり、JAPANローミングは重要な代替手段ですが、災害対策のすべてではありません。楽天モバイル自身も、固定電話、公衆電話、固定インターネット回線、00000JAPANなどを合わせて利用するよう案内しています。
平常時に、自分のスマートフォンがJAPANローミングのどの方式へ対応しているか確認し、OSを最新版へ更新しておきましょう。非常時の提供開始と設定方法は、楽天モバイルの公式案内に従います。
楽天モバイルで災害時に使える機能
楽天モバイルでは、通常の通話・データ通信だけでなく、緊急速報メール、災害用伝言板、JAPANローミングなどを利用できます。ただし、機能ごとに対応端末、設定、通信状態、提供条件が異なります。
災害が起きてから初めて使い方を調べるのではなく、平常時に設定画面とアクセス方法を確認しておくことが大切です。
110・119・118は標準電話アプリで発信する
警察への緊急通報は110、消防・救急は119、海上での事件・事故は118です。Rakuten Linkでこれらの番号へ発信しようとすると、OS標準の電話アプリへ切り替わります。
緊急通報では、次の情報を落ち着いて伝えます。
- 何が起きたのか
- けが人や火災の有無
- 現在地の住所
- 建物名、交差点、駅、避難所などの目標物
- 自分の名前と電話番号
- 周囲の危険や避難状況
スマートフォンのGPSや電波状況によっては、緊急通報先へ正確な位置を通知できない可能性があります。位置情報が送られると思い込まず、現在地を口頭で伝えてください。住所が分からない場合は、電柱、信号機、店舗、道路標識、河川、橋などの目印を探します。
「184」を付けて緊急通報すると、電話番号や位置情報が通知されない場合があります。特別な理由がなければ、緊急時に184を付けず、110・119・118を直接発信します。
Rakuten Linkから一般の携帯電話や固定電話へ発信する場合、所定の条件で国内通話を無料にできます。しかし、次の番号はRakuten Linkから発信しても標準電話アプリへ切り替わる主な例です。
- 110:警察
- 119:消防・救急
- 118:海上保安
- 171:災害用伝言ダイヤル
- 188:消費者ホットライン
- 189:児童相談所全国共通ダイヤル
- 0570から始まるナビダイヤル
- #7119など一部の特番
一部の番号では通話料が発生します。災害時にRakuten Linkの無料通話だけを前提にせず、標準電話アプリの場所と使い方も確認しておきましょう。
緊急通報がつながらない場合は、次の順番で代替手段を試します。
- 安全を確保したうえで再度発信する
- 端末のアンテナとSIM設定を確認する
- デュアルSIMの別回線へ切り替える
- 近くの人の別キャリア端末を借りる
- 公衆電話や施設の固定電話を使う
- 警察署、消防署、避難所職員へ直接知らせる
危険な建物や津波浸水区域にいる場合は、発信を続けるためにその場へ残らず、避難しながら別の連絡方法を探します。
緊急速報メールと災害用伝言板を利用できる
楽天モバイルの緊急速報メールは、気象庁が配信する緊急地震速報や津波警報、国・地方公共団体が配信する災害・避難情報を、対象エリアにいる利用者へ一斉に知らせるサービスです。
緊急速報を受信するには、対応端末を利用し、受信設定をオンにしておく必要があります。楽天回線対応製品の確認では、緊急速報に関する「ETWS」への対応も確認できます。
一般的な設定場所は次のとおりです。端末やOSによって名称は異なります。
iPhone
- 「設定」を開く
- 「通知」を選ぶ
- 画面下部の緊急速報を確認する
- 必要な緊急速報をオンにする
Android
- 「設定」を開く
- 「通知」または「アプリと通知」を開く
- 「緊急速報メール」などを選ぶ
- 受信を許可する
緊急速報メールは重要ですが、これだけに依存してはいけません。対応外端末、設定オフ、圏外、電源オフ、機内モード、通信中の状態などによって受信できない場合があります。自治体の防災アプリ、ラジオ、テレビ、防災行政無線、近隣の案内も併用します。
楽天モバイルの災害用伝言板は、大きな災害が発生した際に安否情報を登録・確認できる無料サービスです。楽天回線から利用したデータ量は、月間データ利用量にカウントされます。
主な使い方は次のとおりです。
- 自分が無事か、被害があるかを登録する
- 自宅または避難所にいることを登録する
- 短いコメントを残す
- 家族や知人の電話番号から安否を確認する
登録された情報は、楽天モバイルの端末だけでなく、他社携帯電話、パソコン、タブレットなどからインターネット経由で確認できます。
災害用伝言板は、毎月1日・15日、正月三が日、防災週間、防災とボランティア週間に体験利用できる期間があります。家族で一度試し、どの電話番号へ情報を登録するかを決めておきましょう。
災害用伝言ダイヤル171を使う場合は、「171」へ発信し、音声ガイダンスに従って伝言の録音・再生を行います。家族で登録に使う電話番号を事前に決めておくと、探しやすくなります。171はRakuten Linkの無料通話ではなく標準電話アプリへ切り替わる番号です。
インターネットが利用できる場合は、web171も選択肢です。楽天モバイルの災害用伝言板、171、web171のどれを優先するか、家族でルールを決めてください。
SMS・SNS・テザリングは短く必要最小限に使う
音声通話が混雑しているときでも、SMSやデータ通信が利用できる場合があります。家族への安否連絡は、長電話を繰り返すより、短いメッセージを一度送るほうが回線とバッテリーへの負担を抑えられます。
安否メッセージには、次の情報を簡潔に入れます。
- 自分と同行者が無事か
- 現在地または避難先
- けがや支援の必要性
- 次に連絡する予定時刻
- 移動する場合の行き先
例として、「全員無事。○○小学校体育館へ避難。けがなし。18時に伝言板を更新。電話は控えてください」のように送れば、必要な情報を一度で伝えられます。
グループチャットへ同じ内容を送ると、複数人への個別通話を減らせます。ただし、SNSには誤情報や古い情報も流れます。避難所、給水、道路、支援物資などの情報は、自治体、警察、消防、気象庁、交通事業者などの公式情報と発信日時を確認してください。
写真や動画を送ると状況を説明しやすい一方、通信量とバッテリーを消費します。安否確認だけなら文字情報を優先し、高画質動画の送信やライブ配信は控えます。位置情報を公開SNSへ投稿すると、自宅不在や避難場所などの個人情報が広がる危険もあります。
テザリングを利用すれば、楽天モバイルのスマートフォンから家族のタブレットやパソコンへ通信を共有できます。固定回線が停電や設備障害で使えないときの代替になりますが、基地局が使えない場合はテザリングも利用できません。
災害時のテザリングでは、次の点に注意します。
- 必要な端末だけ接続する
- OS更新やクラウド同期を止める
- 動画の自動再生をオフにする
- 強いパスワードを設定する
- 使用後はテザリングを切る
- スマートフォンの温度と電池残量を確認する
家族全員の端末を常時接続すると、親機のバッテリーが早く減ります。自治体情報の確認など、利用時間を決めて共有するのがおすすめです。
災害時に楽天モバイルを使うための事前準備
災害時に楽天モバイルを使えるかどうかは、回線設備だけでなく、平常時の準備で大きく変わります。緊急速報の設定、端末更新、家族ルール、充電手段、オフライン情報を先に整えておきましょう。
災害は自宅にいるときだけでなく、職場、電車、旅行先、車内、地下施設などでも起こります。生活圏ごとに、避難先と通信手段を考えることが重要です。
デュアルSIMで異なるキャリアの回線を持つ
デュアルSIM対応スマートフォンなら、楽天モバイルと他社回線を1台で利用できます。楽天モバイルが障害や圏外になったとき、別の携帯電話会社へ切り替えられる可能性があります。
災害対策としては、同じネットワークを使う回線を二つ持つより、異なる設備を使う携帯電話会社を組み合わせるほうが分散になります。
| 役割 | 回線例 | 平常時と災害時の使い方 |
| 主回線 | 楽天モバイル | 通話、データ、Rakuten Link、テザリング |
| 予備回線 | 異なるキャリア | 楽天圏外・障害時の通話、SMS、データ |
ただし、デュアルSIMにも限界があります。
- 同じ端末が故障・水没すると2回線とも使えない
- 広域停電では複数キャリアが影響を受ける可能性がある
- 端末がJAPANローミングや緊急通報に対応しない場合がある
- 自動切り替えで予備回線の容量を消費することがある
- eSIM再設定には通信環境が必要になる場合がある
そのため、1台のデュアルSIMだけでなく、古い対応スマートフォンを充電して保管する方法もあります。SIMがなくても、利用可能なWi-Fiがあれば情報収集端末として使えます。
出発前や月1回の点検で、次の設定を確認します。
- 両方のSIMが有効か
- 通話とデータの優先回線
- SMSを受ける電話番号
- 自動データ切り替えの設定
- 各回線の残量・有効期限
- 緊急通報とJAPANローミングへの端末対応
- OS・キャリア設定が最新か
家族全員を同じ携帯電話会社へまとめると割引を受けやすい一方、通信障害時に全員が同時に使えなくなる可能性があります。家族のうち1人だけ別キャリアを残す方法も検討してください。
予備回線を契約して満足せず、半年に一度は実際に発信、SMS、データ通信を試します。支払い方法の期限切れや、長期間利用しないことによる停止条件も確認しておきましょう。
モバイルバッテリーと省電力設定を準備する
災害時は、回線が生きていてもスマートフォンの電源が切れれば利用できません。端末、モバイルバッテリー、充電ケーブル、電池式ラジオなどを防災用品として準備します。
最低限確認したいものは次のとおりです。
- スマートフォン用モバイルバッテリー
- 端末に合う充電ケーブル
- USB充電器
- 車載充電器
- 乾電池式または手回し式のラジオ
- 家族の端末に対応する変換アダプター
- 防水ポーチ
- 小型ライト
モバイルバッテリーは、保管しているだけでも自然放電します。定期的に残量、膨張、ひび割れ、異臭、異常発熱を確認してください。高温の車内、直射日光、水濡れ、強い衝撃を避け、メーカーの保管条件に従います。
停電が始まったら、スマートフォンを次のように省電力化します。
- 画面の明るさを下げる
- 低電力モード・省電力モードを使う
- 不要なBluetooth、位置情報、アプリを止める
- 動画視聴とゲームを控える
- 写真・動画の自動バックアップを止める
- 不要な通知を減らす
- 電波のない場所で長時間検索し続けない
- 連絡・情報確認の時間を決める
機内モードは電池を節約できますが、オンの間は携帯回線からの着信、SMS、緊急速報を受けられません。常にオンにするのではなく、「毎時0分に通信をオンにして安否と警報を確認する」など、家族の連絡ルールと合わせて使います。危険が迫る地域では、緊急速報を受けられる状態を優先してください。
電波が極端に弱い場所では、端末が基地局を探し続けて電池消費が増える場合があります。安全な範囲で窓際や屋外へ移動し、通信できる場所を確認します。ただし、津波、火災、落下物、土砂災害の危険がある場所へ電波を探しに行ってはいけません。
避難所で充電サービスが提供されても、利用者が集中し、すぐに充電できない可能性があります。端末には名前を書かず、識別できる目印を付け、充電中も盗難や取り違えへ注意します。
家族の安否確認ルールとオフライン情報を決める
災害時に家族が同時に電話をかけ合うと、すれ違いと回線混雑が起きます。平常時に、連絡の優先順位と集合場所を決めておきましょう。
家族で決めたい項目は次のとおりです。
- 最初に安否を登録するサービス
- 171で使う電話番号
- グループチャットの名称
- 自宅に戻れない場合の集合場所
- 集合場所が危険な場合の第二候補
- 子どもの学校・保育園の引き渡しルール
- 高齢者やペットの避難担当
- 連絡がない場合に待つ時間
- 遠方の親族など共通の連絡先
被災地内の家族同士でつながらない場合、被災地外の親族を連絡の中継役にする方法があります。全員が同じ人へ安否を伝えれば、個別に何度も発信する回数を減らせます。
スマートフォンへ保存したいオフライン情報は次のとおりです。
- 自治体のハザードマップ
- 自宅、職場、学校周辺の避難場所
- 徒歩の避難経路
- 家族、学校、病院、保険会社の電話番号
- 持病、薬、アレルギー、かかりつけ医
- 身分証明書や保険情報の必要な控え
- 防災用品の保管場所
- 171と災害用伝言板の使い方
ただし、個人情報を端末へ保存する場合は、画面ロックとバックアップを設定し、必要以上の情報を公開フォルダーへ置かないようにします。紙の連絡先も防水袋へ入れて非常用持ち出し袋に入れておけば、端末故障時に役立ちます。
災害用伝言板は、体験期間中に家族で練習します。「無事です」だけでなく、避難先と次回更新時刻を短く登録する練習をしましょう。実際の災害時には体験サービスが中止され、本番用として提供されます。
防災訓練では、スマートフォンを見ずに最寄りの避難場所へ歩く、モバイルデータを切ってオフライン地図を開く、家族の電話番号を紙から確認する、といった練習も有効です。
家族の連絡ルールは、複雑にしすぎると非常時に思い出せません。次のような一枚の「通信カード」にまとめ、各自のスマートフォンと非常用持ち出し袋へ保存しておくと便利です。
家族用・災害通信カードの例
- 第一集合場所:○○小学校の正門
- 第二集合場所:○○公園の防災倉庫前
- 安否登録:楽天モバイル災害用伝言板
- 171で使用する番号:自宅の固定電話または代表者の携帯番号
- 家族グループ:○○家防災連絡
- 遠方の中継連絡先:福岡の叔父、電話番号○○
- 更新時刻:毎日9時・15時・21時
- 連絡がない場合:安全な場所で待ち、無理に迎えに行かない
- 子どもの迎え:父、行けない場合は母、次に指定親族
- ペットの避難用品:玄関収納
この内容は各家庭の事情に合わせて変更します。集合場所が川沿い、海岸、崖の下など災害によって危険になる場合を考え、第二候補を必ず決めます。災害の種類によって集合場所を変えるルールも必要です。
連絡文も事前に定型化できます。
無事を伝える例
「私と子どもは無事。けがなし。○○小学校へ避難。自宅には戻りません。次回15時に伝言板を更新します」
支援が必要な例
「右足を負傷。意識あり。○○駅北口のコンビニ前。赤い上着。119は発信済み。移動できません」
移動を伝える例
「避難所が満員のため、○○公園から△△中学校へ徒歩で移動。同行者2名。到着後に更新します」
「大丈夫?」「どこ?」という短い往復を何度も繰り返すより、必要情報を一度に送るほうが回線と電池を節約できます。受信した家族も、確認できたことを短く返信し、同じ質問を繰り返さないようにします。
子どもや高齢者には、スマートフォンの複雑な操作だけを任せません。「近くの先生へカードを見せる」「公衆電話から遠方の親族へ電話する」「集合場所から勝手に動かない」といった、端末が使えなくても実行できる行動を決めます。
定期点検日は、毎月1日または15日など、災害用伝言板の体験日に合わせると続けやすくなります。家族全員で次の操作を確認してください。
- 緊急速報設定がオンか確認する
- 災害用伝言板へ体験登録する
- 家族の登録内容を別端末から確認する
- 171で使う番号を声に出して確認する
- オフライン地図を機内モードで開く
- モバイルバッテリーで充電できるか試す
- 予備回線で通話とSMSを試す
一度設定した内容も、引っ越し、転職、進学、家族構成の変化で古くなります。半年に一度、避難所、学校、職場、電話番号、薬、緊急連絡先を更新しましょう。
通信手段は、次のように五つの層へ分けて準備すると、一つが使えなくても次へ移れます。
| 層 | 通信・情報手段 | 想定する役割 |
| 第1 | 楽天モバイルの通常回線 | 通話、SMS、データ、緊急速報 |
| 第2 | 異なるキャリアの副回線 | 楽天圏外・障害時の代替 |
| 第3 | 災害用伝言板、171、web171 | 回線混雑時の安否共有 |
| 第4 | 公衆電話、固定電話、00000JAPAN | 携帯回線が使いにくい場合の代替 |
| 第5 | ラジオ、掲示板、紙の地図、対面連絡 | 電源・通信がない場合の情報確保 |
第1層と第2層だけを準備しても、スマートフォンを紛失・水没すれば両方使えません。第3層の使い方を知らなければ、災害時に検索する必要があります。第4・第5層まで用意しておけば、通信設備と端末の両方に問題が起きた場合にも行動しやすくなります。
公衆電話を使う可能性があるため、家族の電話番号はスマートフォンの連絡先だけでなく、紙でも持ちます。小銭やテレホンカードの扱い、受話器を上げて番号を押す基本操作を子どもと確認しておくことも大切です。災害時の公衆電話の扱いは状況によって異なるため、現地の案内に従います。
ラジオは、通信回線を消費せずに情報を受け取れる手段です。電池式の場合は予備電池と使用期限を確認し、手回し式の場合も実際に充電・受信できるか試します。ラジオの情報は地域が広い場合があるため、避難所の掲示や自治体の案内と組み合わせます。
紙の地図には、自宅、職場、学校、避難所、病院、公衆電話の候補、危険区域を書き込みます。ハザードマップは災害の種類ごとに危険区域が異なるため、地震、洪水、土砂災害、津波を一つの経路だけで済ませないようにします。
重要なのは、高価な防災機器を買うことより、持っている手段を実際に使えることです。副回線の電話番号を知らない、モバイルバッテリーのケーブルが合わない、オフライン地図が開かない状態では備えになりません。定期点検では、一覧を見るだけでなく、短い発信、安否登録、充電、地図表示まで実行してください。
災害時につながらない場合の対処法とFAQ
災害時に楽天モバイルがつながらない場合は、まず自分と周囲の安全を確保します。差し迫った危険がないことを確認してから、端末、回線、場所、障害情報の順に確認します。
通信の回復より避難が優先です。津波警報、火災、建物の損傷、土砂災害の危険がある場合は、端末を操作し続けず、自治体や現場の指示に従って移動してください。
圏外・通信障害・混雑時に試す順番
安全な場所で、次の順番に確認します。
- スマートフォンの電池残量を見る
- 機内モードとモバイル通信の状態を確認する
- 機内モードを一度オン・オフする
- 端末を再起動する
- SIM・eSIMが有効か確認する
- デュアルSIMの別回線を試す
- 窓際や建物の外など受信しやすい場所を試す
- 楽天モバイルの障害情報を確認する
- JAPANローミングの提供案内を確認する
- 公衆電話、避難所Wi-Fi、固定電話へ切り替える
2026年7月に発生した一部通信障害の案内でも、機内モードのオン・オフと端末の再起動で改善する場合があると案内されています。ただし、基地局が停止している場合、端末操作だけでは改善しません。
スマートフォンを再起動しても圏外で、周囲の楽天モバイル利用者も使えない場合は、障害や設備被害の可能性があります。eSIMを削除したり、ネットワーク設定を初期化したりすると、復旧後の再設定が難しくなることがあります。災害時にはむやみにSIMを削除しないでください。
アンテナ表示はあるのに通話できない場合は、輻輳や通信規制の可能性があります。緊急性が低い連絡は次の順に切り替えます。
- SMSで短い安否情報を送る
- 楽天モバイルの災害用伝言板へ登録する
- 171またはweb171を使う
- SNSのグループへ一度だけ投稿する
- 時間を置いて再確認する
JAPANローミングの提供が発表された場合は、楽天モバイルの案内する設定を行います。対応端末でなければ利用できず、提供方式が緊急通報のみなら一般の通信はできません。「他社ネットワーク名が表示されたから動画も見られる」と思い込まないようにします。
災害用Wi-Fiの00000JAPANが提供されている場合は、安否確認や必要な情報収集に利用できます。ただし、誰でも接続できる利便性を優先しているため、通信の暗号化などセキュリティ対応が行われていません。銀行、クレジットカード、重要なパスワード入力は避け、必要最小限の利用にします。
00000JAPANと似た名前の偽アクセスポイントにも注意が必要です。接続後に不審なアプリのインストール、個人情報、カード番号を求められても入力しないでください。可能なら公式の発動情報と提供場所を確認します。
災害時に優先する通信と避けたい使い方
災害時の通信には優先順位があります。
| 優先度 | 主な用途 | おすすめ手段 |
| 最優先 | 110・119・118、救助要請 | 標準電話、別回線、公衆電話、現場職員 |
| 高い | 避難情報・警報・安否登録 | 緊急速報、自治体情報、災害用伝言板 |
| 中程度 | 家族への状況共有 | SMS、グループチャット、171・web171 |
| 低い | 娯楽・高画質動画・大型更新 | 復旧・安定後まで延期 |
災害直後に避けたい使い方は次のとおりです。
- 緊急性のない長電話を繰り返す
- 高画質動画やライブ配信を長時間見る
- 大容量の写真・動画を多数送る
- OSやゲームのアップデートを行う
- 根拠のない被害情報を拡散する
- 避難所の個人や住所を無断で公開する
- 充電中の端末を放置する
- 危険な場所へ電波を探しに行く
災害映像を共有することが救助や状況把握に役立つ場合もありますが、撮影のために危険へ近づいてはいけません。位置情報や顔、車のナンバー、被災した自宅など、個人情報にも配慮します。
情報を確認するときは、発信者、日時、対象地域を見ます。過去の災害画像や別地域の給水情報が拡散されることがあります。「公式マークがあるように見える画像」だけで判断せず、自治体や機関の公式サイト・公式アカウントを確認します。
バッテリーは通信と同じく限られた資源です。家族で複数端末があるなら、1台を情報収集、1台を連絡、残りを予備として電源オフにする方法があります。全端末を同時に使い続けるより、長時間対応しやすくなります。
避難所では、通信や充電設備を多くの人が共有します。必要な連絡が終わったら回線と充電スペースを譲り、動画視聴や娯楽は控えます。医療機器や支援活動で電源が必要な人がいることにも配慮してください。
発災後の行動は、時系列で考えておくと迷いにくくなります。
発災直後~10分
最優先は身の安全です。揺れ、火災、津波、落下物、浸水、土砂災害から離れます。スマートフォンは緊急速報や避難経路の確認に使いますが、画面を見ながら移動しないでください。危険な場所では通信確認や撮影をせず、避難先へ向かいます。
緊急の救助が必要なら110・119・118へ発信し、現在地と状況を伝えます。家族への安否連絡は、自分の避難が完了してから行います。
10分~1時間
安全な場所へ移動したら、家族へ短いメッセージを送るか、災害用伝言板へ登録します。電話がつながらなければ何度も発信せず、SMS、171、web171へ切り替えます。
この段階で、端末の電池残量、モバイルバッテリー、予備回線を確認します。停電している場合は省電力モードにし、動画、自動同期、大型アップロードを止めます。自治体の避難情報と警報を端末へ保存します。
1時間~半日
楽天モバイルの障害情報、JAPANローミングの提供案内、避難所の通信・充電設備を確認します。家族ルールで決めた時刻に安否情報を更新し、それ以外の時間は端末を休ませます。
避難所や施設で00000JAPANが提供された場合は、安否確認と必要情報の収集に限って使います。偽アクセスポイントや暗号化されていない通信へ注意し、金融取引は避けます。
半日~3日程度
長期停電を想定し、端末の役割を分けます。家族に複数端末があれば、1台を受信待機、1台を情報収集、残りを電源オフの予備にします。充電サービスを利用できる場合も、満充電まで占有せず、必要量を確保したら次の人へ譲ります。
避難先を変更するときは、移動前と到着後に伝言板を更新します。ルート上の危険、道路規制、余震、天候を公式情報で確認し、SNSだけで判断しません。
停電・避難生活が長期化した場合
通信環境は時間とともに改善する場合もあれば、基地局の電源切れで悪化する場合もあります。使えるうちに重要な情報を保存し、復旧見込みだけを頼りに電池を使い切らないようにします。
充電設備、衛星携帯、Wi-Fiルーターなどが避難所へ配備された場合は、運営者の指示に従います。自分の端末が使えなくても、掲示板、防災行政無線、ラジオ、職員から情報を受け取れます。
このタイムラインは一例であり、実際には自治体や現場の指示が優先です。津波、火災、原子力災害など、一刻を争う状況では「通信カードを確認してから避難」ではなく、ただちに安全な場所へ移動してください。
また、災害時は善意の問い合わせも回線を圧迫します。被災地外にいる人は、被災した家族へ何度も電話せず、伝言板の確認、遠方の中継連絡先、決めた更新時刻を使います。連絡がないことだけで危険と断定せず、回線が混雑している可能性も考えましょう。
楽天モバイルの災害時利用に関するFAQ
最後に、楽天モバイルを災害時に利用するときによくある質問へ回答します。
Q. 楽天モバイルは地震や台風のときも使えますか?
基地局、通信設備、電源、端末が利用できる状態なら使えます。ただし、設備被害、停電、通信集中によって通話やデータが利用しにくくなる場合があります。
Q. 災害時でも110番や119番へ電話できますか?
利用可能な携帯ネットワークへ接続できれば発信できます。Rakuten Linkから発信しようとすると標準電話アプリへ切り替わります。位置情報が正確に届かない可能性があるため、住所や目標物を口頭で伝えてください。
Q. Rakuten Linkで緊急通報できますか?
110・119・118はRakuten Linkの通話として処理されず、OS標準の電話アプリへ切り替わります。緊急時に備え、標準電話アプリの位置を確認しておきましょう。
Q. 災害時もRakuten Linkの無料通話を使えますか?
楽天回線またはWi-Fiでインターネット通信が利用でき、Rakuten Linkが正常に動けば、無料対象の一般通話に利用できます。ただし、混雑、障害、停電、アプリ状態によって使えない場合があります。緊急通報や171、0570などは無料対象外です。
Q. 楽天モバイルの災害用伝言板は有料ですか?
無料で利用できます。楽天回線から利用した場合はデータ利用量にカウントされます。他社端末やパソコンからも登録情報を確認できます。
Q. 災害用伝言板は事前に練習できますか?
毎月1日・15日、正月三が日、防災週間、防災とボランティア週間に体験できる期間があります。家族で登録・確認を試しておくと安心です。
Q. JAPANローミングなら災害直後から他社回線を使えますか?
必ずすぐ使えるわけではありません。大規模災害・障害時に事業者間で協議し、受け入れ準備後に提供されます。対応端末と設定が必要で、フルローミングと緊急通報のみでは使える機能が異なります。
Q. フルローミング方式の速度はどのくらいですか?
送受信とも最大300kbpsです。文字中心の情報確認には利用できる可能性がありますが、高画質動画や大容量ファイルには向きません。
Q. 緊急通報のみ方式で家族からの折り返しを受けられますか?
緊急通報のみ方式では一般通話を利用できません。また、緊急通報受理機関からの折り返し通話も着信できないと案内されています。発信時に現在地と状況を詳しく伝えてください。
Q. 緊急速報メールが届かない原因は何ですか?
端末が非対応、受信設定がオフ、OSが古い、圏外、電源オフ、機内モードなどが考えられます。平常時に対応状況と設定を確認し、自治体アプリやラジオなども併用してください。
Q. 00000JAPANへ接続しても安全ですか?
緊急時に誰でも使えるよう、通信の暗号化などのセキュリティ対応が行われていません。安否確認と情報収集の最小限にとどめ、金融サービスや重要なパスワード入力は避けてください。
Q. 楽天モバイルと他社回線のデュアルSIMなら安心ですか?
1回線だけより通信できる可能性を高められますが、広域災害や端末故障では両方使えない場合があります。公衆電話、災害用伝言板、ラジオ、紙の連絡先なども準備してください。
Q. 停電したら楽天モバイルはすぐ使えなくなりますか?
すぐにすべての基地局が止まるとは限りません。停電対策や移動電源車などがありますが、停電が長期化すると影響が拡大する可能性があります。通信できるうちに安否登録と必要情報の保存を行います。
Q. 災害時につながらないとき、eSIMを再発行すべきですか?
むやみに削除・再発行しないでください。基地局障害や混雑が原因なら改善せず、再設定に必要な通信まで失う可能性があります。機内モード、再起動、障害情報、別回線を先に確認します。
Q. 楽天モバイルは災害対策用の回線としておすすめですか?
緊急速報メール、災害用伝言板、JAPANローミング、復旧設備などがあり、災害時の通信手段として利用できます。ただし、どの携帯電話会社も災害時の接続を完全には保証できません。楽天モバイルを主回線にしつつ、異なるキャリア、公衆電話、オフライン情報を組み合わせるのがおすすめです。
楽天モバイルは、災害時にも使える通信サービスです。通常の通話・データ通信に加え、緊急速報メール、無料の災害用伝言板、非常時のJAPANローミングへ対応しています。基地局が損傷・停電した場合には、移動基地局車、可搬型基地局、移動電源車、発電機などを使って通信確保と復旧を行う体制もあります。
しかし、災害時に必ずつながると断言できる携帯電話回線はありません。基地局、伝送路、電源の被害に加え、利用者の通信が集中する輻輳によって、平常時より通話やデータが使いにくくなる可能性があります。
JAPANローミングも重要な備えですが、災害直後から自動的にすべての機能を使える仕組みではありません。提供開始、対応端末、設定、提供方式の案内を確認する必要があります。
災害前には、緊急速報をオンにし、災害用伝言板を家族で体験し、171へ登録する電話番号と集合場所を決めてください。モバイルバッテリー、充電ケーブル、オフライン地図、紙の連絡先も準備します。
災害発生後は、まず自分の安全を確保します。緊急性のない長電話を避け、SMSや災害用伝言板で短く安否を伝え、回線とバッテリーを必要な人へ残しましょう。楽天モバイルと他社のデュアルSIM、公衆電話、00000JAPAN、ラジオなどを組み合わせれば、通信手段を失うリスクを減らせます。
「楽天モバイルは災害時に使える?」という疑問への答えは、「設備と電源が無事なら使えるが、1回線だけに依存しない準備が必要」です。普段から複数の連絡手段を試し、家族でルールを共有することが、災害時に楽天モバイルを最も有効に使う方法です。

